「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果が公表に
(令和3年5月7日、厚生労働省公表)
厚生労働省より、令和2年11 月に実施した「過重労働解消キャンペーン」に おける重点監督の実施結果が公表されました。
今回公表となっている重点監督は、長時間の過重労働による過労死等に関する労災請求のあった事業場や若者の「使い捨て」が疑われる事業場などを含め、労働基準関係法令の違反が疑われる 9,120 事業場に対して集中的に実施したものです。
重点監督の結果、違法な時間外労働等の労働基準関係法令違反が認められたため、それらの事業場に対して、是正に向けた指導を行ったとのことです。
【重点監督結果のポイント】
⑴ 監督指導の実施事業場: 9,120 事業場
⑵ 主な違反内容[(1)のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場]
① 違法な時間外労働があったもの: 2,807 事業場(30.8%)
うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が
月 80 時間を超えるもの: 640 事業場(22.8%)
うち、月 100 時間を超えるもの: 341 事業場(12.1%)
うち、月 150 時間を超えるもの: 59 事業場( 2.1%)
うち、月 200 時間を超えるもの: 10 事業場( 0.4%)
② 賃金不払残業があったもの: 478 事業場( 5.2%)
③ 過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの: 1,829 事業場(20.1%)
⑶ 主な健康障害防止に係る指導の状況[(1)のうち、健康障害防止のため指導票を交付した事業場]
① 過重労働による健康障害防止措置が 不十分なため改善を指導したもの: 3,046 事業場(33.4%)
② 労働時間の把握方法が不適正なため指導したもの: 1,528 事業場(16.8%)
厚生労働省では今後も、長時間労働の是正に向けた取組を積極的に行っていくとのことです。
【詳しくはこちら】※厚生労働省HP
令和2年度11月「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果を公表
令和2年度11月「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果