福島で労務・助成金・障害年金サポート ファーリア社労士法人

私たち社会保険労務士ができることは、皆様が、企業として、また、個人として社会で輝くためのサポートです。

HOME ≫ お知らせ ≫ 2026年 ≫

2026年の記事:ブログページ

障害年金の手続き|年金証書の見方と初回振込までの流れ

第12回|障害年金が決定した後に確認するポイント

こんにちは。社会保険労務士の菅野です。

これまで、障害年金の手続きをご自身やご家族で行われる方が、手続きの全体像や手順、各作業での注意点が分かるように、全12回にわたって解説してきました。今回が最後の第12回となります。

前回は「障害年金の審査にかかる期間」について解説しました。審査が終了すると、ご自宅に結果通知が届くようになります。

その中に「年金証書」が入っていれば、無事に認定されたということです。ここまで来てようやく一安心できる方も多いと思います。

ただ、認定されたら次に気になるのが、「いつ振り込まれるのか」という点です。

そこで今回は、最後となる第12回として、年金証書の見方と、実際の振込までのスケジュールについて解説します。


YouTube動画


そもそも年金証書とは?

年金証書とは、年金を受ける権利があることを証明する書類です。

年金証書の見方は項目が多く、最初は戸惑うかもしれませんが、まずは「自分が知りたいところ」を押さえれば大丈夫です。

特に多くの方が気になるのは、

  • 認定された等級
  • 更新(次回診断書提出)の時期
  • 支払開始年月
  • 年金額

の4つです。


まず最初に見るべき:等級と更新時期

年金証書の右下に、「障害基礎・障害厚生年金の障害状況」という項目があります。

① 障害の等級

ここに、認定された等級が記載されています。

「2級」や「3級」といった等級に加えて、
「2級16号」のように号まで書かれていますが、号は「どの基準で認定されたか」を示すものです。

専門家は号まで見ますが、ご自身としては何級だったかを確認すれば十分です。

② 診断書の種類

次に、今回認定に使用された診断書の種類が記載されています。

数字だけで分かりづらいですが、診断書の種類は番号で決まっています(例:精神の診断書は7番)。
ただし、更新時にも「同じ種類の診断書」が求められるだけなので、ここもあまり気にしすぎなくて大丈夫です。

③ 次回診断書提出年月(更新時期)

ここに記載されている「何年何月」が、次回の更新審査の時期です。

少なくとも、この更新時期が来るまでは、障害年金の権利がなくなることはありません。

認定期間は1年~5年の範囲で決まり、更新月は誕生月と決まっています。


年金証書の構成:3つのパートでできています

年金証書は大きく分けると、次の3つで構成されています。

  • 上部:証書部分(青色)
  • 中段:厚生年金保険 年金決定通知書
  • 下段:国民年金 年金決定通知書

それぞれ順番に見ていきましょう。


① 上部(証書部分):まず「障害」と書かれているか確認

上部の証書部分には、年金の種類として「障害」「老齢」「遺族」などが記載されます。

障害年金の手続きが認定された場合は、ここが「障害」になっていることを確認しましょう。

次に「受給権を取得した年月」が記載されています。

ここで重要なのは、

年金が支給されるのは、受給権が生じた月の「翌月分」から

という点です。

つまり、受給権を取得した年月と支給開始月は同じになりません。

また、

  • 事後重症請求:提出月が受給権発生日
  • 認定日請求:障害認定日の月が受給権発生日

となりますので、受給権取得年月を見ることで、遡及が認められたのか、事後重症として認められたのかが判断できます。


② 厚生年金決定通知書:支払開始年月と年金額を確認

厚生年金決定通知書で重要なのは、次の4つです。

  • 支払開始年月
  • 基本となる年金額
  • 加給年金額(または加算額)
  • 年金額(合計)

支払開始年月

支払開始年月は、先ほどお伝えしたとおり、受給権取得月の翌月になっているはずです。ここを確認しましょう。

基本となる年金額(報酬比例部分)

障害厚生年金の基本額は、平均標準報酬額や加入月数などから算出される「報酬比例部分」です。

ただし、3級の場合は、算出額が最低保証額を下回ると最低保証額が適用されます。

加給年金額

障害厚生年金の1級・2級に該当し、一定の収入以下の配偶者がいる場合は加給年金が加算されます。

内訳は複雑ですが、最終的には右端の「年金額」を確認するのが一番分かりやすいです。


③ 国民年金決定通知書:障害基礎年金の部分

国民年金決定通知書の欄は、

  • 障害基礎年金を受給された方
  • 障害厚生年金2級以上の方(基礎年金も併給)

に記載されます。

障害厚生年金3級の方は、ここが記載されませんので注意しましょう。

見方は厚生年金と同じで、ここも右端の年金額を確認すれば大丈夫です。

基礎年金の基本額(令和6年度)

基礎年金の金額は定額で、令和6年度では以下のとおりです。

  • 2級:81万6,000円
  • 1級:102万円

子の加算

障害基礎年金(または障害厚生年金2級以上)では、18歳年度末までの子、または一定の障害を持つ20歳未満の子がいる場合に子の加算があります。

こちらも内訳は複雑なので、右端の年金額を確認すれば十分です。


最終的な年金額は「厚生+国民」の合計です

障害厚生年金2級以上の方は、厚生年金と国民年金の両方に金額が記載されています。

「どちらが支給されるの?」と迷う方が多いのですが、
両方の年金額を合算した金額が支給されるのが正しい理解です。

また、年金証書の金額は「受給権取得年の金額」です。
年金額は毎年改定されますので、特に遡及請求の方は、証書の金額が最新の金額ではない点に注意しましょう。


年金は「偶数月15日」に2ヶ月分ずつ振り込まれます

年金は原則として、偶数月の15日に、2ヶ月分まとめて振り込まれます。

たとえば、

  • 4月・5月分 → 6月15日
  • 6月・7月分 → 8月15日

というように、年金は後払いで支給されます。

また、15日が土日祝にあたる場合は、前倒しで振り込みになります。

毎月振り込まれるわけではありませんので、金銭管理上の注意が必要です。


初回振込は「奇数月」になることもあります

年金は原則偶数月支給ですが、認定後の初回振込は、例外的に奇数月になることがあります。

通常は、年金決定が出ると、決定日の翌月または翌々月の15日に初回支給されることが多いです。

目安としては、

  • 月の前半(2週目くらいまで)に決定 → 翌月15日
  • 月の後半に決定 → 翌々月15日

となるケースが多い印象です。

ただし、他の年金の受給があるなど、何かしら調整が必要な場合は、さらに1ヶ月ほど遅れることもあります。

初回振込がいつ・いくらになるかは、支給日の直前に通知が届きますので、そこで確認できます。
また、事前に窓口に確認すると教えてもらえることもありますので、不安な方は相談してみましょう。


事例でイメージ:申請から決定、振込までの流れ

流れをつかみやすいように、ひとつ事例で確認してみます。

例:6月末に事後重症請求 → 9月24日に決定

この場合、受給権発生日は申請日である6月末となるため、
年金は7月分から支給対象となります。

ただし、8月15日(7月分の本来の振込日)の時点ではまだ決定していないため、当然支給されません。

9月24日に決定が出たとしても、直近の振込日(10月15日)までの期間が短く、処理が間に合わないため、
初回振込は11月15日になる可能性が高いです。

この場合、7月~9月分が未払いとなっているため、例外的に奇数月で支給されます。

そして、その後は通常どおり偶数月支給に戻り、
10月・11月分は12月15日に支給される流れになります。

どの月の年金が、いつ振り込まれるのかを理解しておくことは、家計管理の面でもとても重要です。


まとめ:証書確認と振込ルールを理解して、安心して受給を迎えましょう

今回は、年金証書の見方と振込までの流れについて、

  • 等級と更新時期は証書右下で確認する
  • 支払開始年月は受給権取得月の翌月
  • 厚生年金と国民年金がある場合は合算が支給額
  • 年金は偶数月15日に2ヶ月分ずつ支給
  • 初回振込は例外的に奇数月になることがある

というポイントを解説しました。

これまでの全12回で、障害年金手続きの全体像や各工程の注意点を段階ごとに整理してお伝えしてきました。

すべてをご覧いただいた方、ありがとうございました。
まだ途中までしか見ていない方も、実際に手続きを進める際には、必要な回をぜひ見返していただければと思います。

このシリーズが、少しでもご自身で手続きを行う方の助けになれば幸いです。
今後もテーマを決めて、さらに詳しい解説も行っていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2026年01月02日 10:00

障害年金の手続き|障害年金の審査にかかる期間はどれくらい?

第11回|審査期間の目安と遅くなる理由(返戻・医師照会)

こんにちは。社会保険労務士の菅野です。

このシリーズでは、障害年金の手続きをご自身やご家族で行われる方が、障害年金手続きの全体像や手順、各作業においての注意点が分かるように、全12回で解説しています。

前回は、窓口で提出する障害年金の請求書類についてお話しました。
前回までで障害年金の請求手続き自体は完了となりますが、実際に受給できるかどうかは、審査結果を待つ必要があります。

提出が終わってほっと一息つけるところですが、結果が出るまでの待っている期間は不安が大きいかと思います。

そこで第11回の今回は、障害年金の審査にかかる期間について解説します。


YouTube動画


標準の審査期間は「3ヶ月」

障害年金の請求書類を提出すると、受付時に書類が交付されます。
その中にも記載されていますが、障害年金の標準の審査期間は3ヶ月です。

多くの方の審査は3ヶ月以内で終了し、ご自宅に認定結果の通知が届くことになります。

ただし、ここで重要なのは、あくまでも標準期間が3ヶ月ということです。
3ヶ月以内に必ず終わるわけではありません。

審査期間は個々の状況によって前後します。
早い方では1ヶ月半ほど、遅い方では半年を超えることもあり、稀に1年以上かかる方もいらっしゃいます。


審査が早く終わりやすいケース

比較的審査が早く終わるのは、障害等級の認定が容易なケースです。

例えば、視力や聴力のように数値で判断できるものは、認定基準の当てはめが明確です。

また、障害年金には「一定の状態で等級が決まっているもの」もあります。

  • 人工関節・人工肛門:3級
  • 人工透析:2級

こうした基準が明確なケースでは、3ヶ月を待たずに審査が終了することも多いです。


審査に時間がかかりやすいケース

反対に、精神疾患や内科系の傷病は、認定基準が比較的あいまいな部分があり、審査に時間がかかる傾向があります。

もちろん、明らかに該当する状態であればスムーズに進みますが、
等級の境界に近い重さの場合は判断に時間がかかりやすいです。

また、遡及請求のように診断書を複数提出する必要がある場合は、
過去と現在それぞれで等級判断が必要になるため、審査時間が延びる要素になります。

ただし、これらの理由だけであれば、多くの場合は3ヶ月程度で終了します。


審査が大幅に遅くなる主な原因:「返戻」と「医師照会」

審査期間が明らかに長くなるのは、返戻(へんれい)や医師照会が必要になるケースです。

返戻とは?

返戻とは、書類の不備や不足、追加提出が必要と判断された場合に、
提出した書類一式が返送され、必要事項の対応を求められることをいいます。

返戻があると、その時点で審査が中断されてしまうため、
対応が遅れるほど結果が出るのも遅くなります。

目安としては、返戻が1回入るだけで数週間~1ヶ月程度は審査期間が延びると考えておくとよいでしょう。


「返戻=不支給」ではありません

SNSなどでよく見かけるのが、
「返戻が来たら不支給になる」という話です。

確かに、返戻後の対応を経て不支給になるケースもあります。

しかし、返戻があっても支給になるケースは普通にありますし、
返戻がなくても不支給になるときは不支給になります。

つまり、返戻が来たからといって、それだけで不支給が決まるわけではありません。


返戻の内容には2種類あります

① 審査に影響しない返戻(単純な不備の修正)

例えば、

  • 記載漏れ
  • 書類の軽微な不備
  • 不足書類の提出

といったケースです。

この場合は「不備があるため処理が進まない」だけであり、指示どおりに対応すれば審査は進みます。
返戻自体が審査結果に影響することは基本的にありません。

② 審査に影響する返戻(初診日・等級に関する追加確認)

返戻の中には、初診日や障害状態の重さなど、権利発生や等級判断に関わる重要な内容が含まれることがあります。

この場合、審査側が「認定できるかどうか悩んでいる」状態であることも多く、
医師に問い合わせが入る医師照会が行われることもあります。

結果として支給になる場合もあれば、不支給になる場合もあり、ポジティブ・ネガティブ両方の可能性があります。

いずれの場合も、返戻が来たら内容をよく確認し、速やかに対応することが重要です。


返戻が複数回になると審査はかなり長期化します

審査側が本当に悩んでいる場合には、返戻が複数回行われることがあります。

このような場合は審査期間がかなり長くなり、半年を超えることもあります。

不安な期間が長くなってしまいますが、根気強く結果を待つ必要があります。

ただし、返戻は審査が止まっている状態でもあるため、
返戻への対応が遅れれば遅れるほど審査が長引くことになります。

返戻が届いた場合は、焦るだけでなく、内容を冷静に確認して対応するようにしましょう。


審査状況が気になる場合は電話で確認することも可能です

どうしても審査状況が気になるという方は、電話で審査状況を確認することも可能です。

ただし、審査状況といっても、

  • 審査中か
  • 審査が終了したか

程度の案内しか受けられず、結果そのものは教えてもらえません。

結果は、必ずご自宅に届く通知で確認することになります。

それでも、審査が終わったかどうかだけでも分かると安心につながることもありますので、
どうしても気になる場合は窓口へ相談してみてください。


まとめ:心構えとしては「3ヶ月以上かかる」と思って待つ

今回は、障害年金の審査期間について、

  • 標準は3ヶ月(ただし必ず3ヶ月以内ではない)
  • 明確な障害ほど早く、精神・内科・遡及は時間がかかりやすい
  • 返戻や医師照会があると大幅に遅くなる
  • 返戻=不支給ではない
  • 審査状況は電話で確認できるが結果は通知で確認する

というポイントを解説しました。

心構えとしては、「早く終わるかも」と思うほど不安が増えるため、
最初から3ヶ月以上はかかると思って待っておくとよいかと思います。

次回【第12回】は、年金証書の見方と実際の振込までのスケジュールについて解説します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2026年01月01日 10:00

2026年 新年のご挨拶

年始の挨拶2026

新年、明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情と賜り、厚く御礼を申し上げます。

2026年もファーリア社会保険労務士法人は、引き続き皆様をしっかりサポートできるように、社会保険労務士業に取り組んでいきたいと存じます。

本年も皆様の心に寄添うサービスが提供できますよう、 より一層のサービス向上を職員一同心がけてまいります。

何とぞ昨年同様のご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

2026年01月01日 08:00
ファーリア社会保険労務士事務所
〒960-8131 福島県福島市北五老内町8-9
050-5364-4073
[営業時間]9:00〜18:00
[定休日]土曜日・日曜日・祝日 事務所概要はこちら
ファーリア障害年金グループ
ファーリア社会保険労務士法人では、全国からのご相談に対応しております。
ただし「できれば近くの社労士に相談したい」という方のために、各地のグループ事務所をご紹介しています。
ファーリアグループではノウハウを共有し、高品質で安心できるサポートをご提供いたします。

\ 障害年金手続きにお悩みなら /

モバイルサイト

ファーリア社会保険労務士法人【障害年金を福島から全国対応】スマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら

ファーリア社会保険労務士障害年金チャンネル